【無念..】エアコンの黒カビ洗浄に「カビキラー」はイケない!
エアコンの中に黒カビ発見!
カビ退治といえばCMでもおなじみ、強力に効くのが「カビキラー」ですね。
カビキラーはエアコン掃除に使っても良いのでしょうか?
ネットで検索してみると、「カビキラーを使ってエアコン掃除してやったぜぃ!」的な方もいるのですが、、、
結論から言うと、
使っちゃダメです。
正確に言えば、エアコン内でも使っていい場所もあるし絶対ダメな場所もあるのですが、まあやめておいた方が良いでしょう。
その理由を詳しく解説していきます。
フィン(熱交換器)の部分はダメ
カジタクさんのブログより
エアコンの中身は、大きく分けてフィルター、フィン(フィルター奥の熱交換器)、ファン(回転する筒状の場所)があり、掃除するのにも、それぞれ洗浄スプレーも分かれているほど掃除の仕方が違います。
カビキラーといえば、次亜塩素酸塩を主成分とした強アルカリ性洗浄剤。phは13ほどと言われています。
フィンはこの部分。多くがアルミ製。
カビキラーのような強力なアルカリ溶液をアルミでできているフィン(熱交換器)にかけてしまうと、金属を溶かす性質があるので、エアコンの心臓部分ともいえる大事なフィンが傷んでしまいます。
アルミを強アルカリに入れると溶けていく
ファンの部分もあまり良くない
ファンはこの部分。多くがプラスチック製。
エアコンがカビ臭いというと、業者が確認するのが大体この「ファン」の部分なのですが、多くの場合、プラスチックでできています。(アルミやステンレスなどの金属でできた製品はもちろんダメ)
プラスチックにカビキラーをかける分にはまだ良いのですが、さらなる問題はこの後すすぎの洗浄ができるかどうかです。
通常クリーニングをする場合は、ファンはアルカリ性の洗剤で洗ったあと、専用のリンスで中和して洗い流し、アルカリが残らないようにします。
カビキラーをかけた後きれいに洗浄ができればそこまで問題はありませんが、この洗浄にも、養生や乾燥など高度な技術を必要とします。素人がやって場合によってはエアコンを壊したり、発火して火災になっている例もあります。
参考記事:
エアコン掃除スプレーはおすすめできない?効果はあるけど危険性も
プラスチック部分に限ってはぎりぎりOK!
プラスチック部分に限ってはカビキラーも使ってOKです。なので、カビキラーを使ってお掃除ができるとすれば、吹き出し口、ルーバー(風向きを上下左右に調整する羽根)、エアコンカバーについたカビには使っても良いです。
ただ、スプレー式になっているので、取り外せない部品はプラスチック部分にかけるのではなく、布などに染み込ませて拭く方が使い方としては良いでしょう。
その後もやはりエアコンにアルカリが残らないようにすすぎはしたいところなので、使ってOKとはいうものの、やっぱり使いにくいですね。
また、酸性タイプのお掃除スプレーや食酢などと混ざると、有害な塩素ガスが発生するので危険です。
カビキラーによるお掃除では、こういったことも気をつけましょう。
まとめ
以上、カビキラーはエアコンお掃除には向かないというお話でした。この記事は決してカビキラーを悪く言うものではありません。お風呂のカビ取りには最高です!(笑)
エアコンのお掃除は、自力でやろうとすると手間がかかる上に、完全に綺麗にはできないことはご存知ですか?
私も自力で掃除したあと業者に頼んだら全然キレイにできていないことを思い知りました(汗)
エアコンクリーニングのプロも存在しているくらい、相応の技術がいるものなのです。
- エアコンの風が明らかにかび臭い
- 自分で掃除をしても臭いが消えない
といった場合は、すぐに掃除対応が必要な赤信号レベルです。
家中にカビを巻き散らかす家電となっているので、使わない方がマシです。
特に赤ちゃんや小さい子供がいるといった場合は、少し危機感を持った方が良いかもしれません。
自力でのエアコンお掃除はなかなか大変です。1万円くらいからやってくれる業者もあるので、カビキラーをやるくらい汚れているエアコンは、はじめからプロにお掃除をお願いする方が手っ取り早いかもしれませんね。
大手のエアコン掃除業者の見積もり比較記事も参考にしてみてください。