フッ化水素
ハウスクリーニング業者がよく使う薬品です。 かなり危険な物です。 ヒトの経口最小致死量 = 1.5 g、または 20 mg/kg(体重あたり)。 スプーン一杯の誤飲(9%溶液)で死亡の事例もある。 皮膚に接触すると、体内に容易に浸透する。 フッ化水素は体内のカルシウムイオンと結合してフッ化カルシウムを生じる反応を起こすので、骨を侵す。 濃度の薄いフッ化水素酸が付着すると、数時間後にうずくような痛みに襲われる。 生じたフッ化カルシウム結晶の刺激によるものである。また、浴びた量が多いと死に至る。 これは血液中のカルシウムイオンがフッ化水素によって急速に消費されるために、血中カルシウム濃度が低下し、しばしば重篤な低カルシウム血症を引き起こすためである。 この場合、意識は明晰なまま、心室細動を起こし死亡する。 なお、歯科治療にては、人工歯(義歯)の製造工程にフッ化水素が使われる一方で、虫歯予防にフッ化ナトリウム (NaF) が使われることがあり、注意が必要である。 実際に、両者のとり違いによる死亡事故が報告されている。 皮膚に接触した場合の応急処置としては、直ちに流水洗浄し、グルコン酸カルシウムを患部に塗布する。



